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音楽誌等に色々書いてる石川貴教のブログ。

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Blues



お恥ずかしながら
"Blues"という音楽を、今までまともに知らなかったんで
只今、勉強中。

でさ、
タカオくんから聞いた話なんですが
シカゴの名門”Chess”は今でいうマーケティングをしっかりしていて
非アフロアメリカンや最初期のロック ファンに好まれるようなタイプのブルーズを
あえてプッシュして成功したらしい。
”ルーツ オブ ロック”って感じでアピールしたんだろうね。

その為なのか、否かはともかく
それ以降、世間一般的に ”Blues”と言えば
マディ ウォーターズやハウリン ウルフ等のあのタイプを思い浮かべる人が
かなり多いと思います。

"Chess"がリリースした作品は、ブルース全体の中のほんの一部のタイプだったのに
(勿論、音楽の良し悪しとは全く関係ない話ですよ。)
目の付けどころが良かったんですね。
つまり、”Chess”の戦略は大成功したんです。

という話を聞いて
オレが今まで(ニューオリンズ系を除く)ブルースと縁遠かったのも無理ないな、と思いましたよ。
(言い訳です。w)

ロックは好きだったけど、
ストーンズはオレが入れ込むタイプの音楽じゃ全くなかったし(偉そうだね、しかし)
ブルース ロックもポール バターフィールドぐらいしか好きなのなかったもんな。
(フィルモアのライヴ位までのフリート ウッドマックも好きだけど
ヴォーカルがヒラヒラと踊っていても、一応あれはブルースロック系ってことになるんでしょうか?)

まあ、そんな男が
とりあえず、有名だからって理由でマディ ウォーターズとか、ハウリン ウルフとか聞いても
ピンと来ないっーか、まったく好みじゃなかったてのも当たり前か。

ロバート ジョンソンはカッコイイなと思ったけど、何故か聞かなくなっちゃた。

ライトニン ホプキンスは良さは充分わかる(つもり)が、
オレが日常的に聞くタイプの音楽家ではない感じ。(またまた、偉そう)

(あ、ギター スリムとボビー ブラントは昔から好きです。)

プラース、
日本では"Blues"ってのは関西系のオジサンがハーモニカなんか吹きながら
渋~い歌声を聞かせる”あれ”のイメージが強くないすか。
あれはあれで立派なブルースだと思いますが
なんか敬遠しちゃったんだよな。


しかし
本当はブルースにも色々なタイプがあるんだな、と遅ればせながら気付きました。

ラフ&ルーズなのに信じられないくらいに洒脱な
ジミーリードのような素晴らしいアーティストがたくさんいるんですよね。
「シュッ」としたチューンも数多い。

Image087_convert_20090112221518.jpg


”スペシャリティ”から出てるのは大体が好み。
いいっすねー、スタイルがいい。

しかも、ある種のブルースは
ステレオでなく、モノラルの大音量(出来ればサウンド システムがベスト)で再生すると
びっくりするくらいカッコイイ。
化けますよ、音が。マジックです。

ジャマイカのダンスでプレイされていたという話に
合点がいきましたね。

でも、
まだまだ どんなの聞いたらいいかを本で調べたりして頑張っても
アーティスト、作品の名前も見たこと、聞いたことのないものばかり。

ハッキリ言って、本を読んでもチンプンカンプンで理解できないことがほとんど。
なんとなくの雰囲気は伝わってくるんだけどね。
(例えば「ホンカー」と呼ばれるアーティストはどんなタイプなのか。
「ホンカー」って言葉の意味を知らなきゃわかんないっすよね。
おれも最近知りました。)

とにかく、たくさん聞いてみないと話になんないよな。

でもね、
だからこそ楽しく、エキサイティングなんだ。

ほーんと、驚くほどスマートでクールなブルースを発見するたびに
今まで抱いていた”Blues”のイメージってなんだったんだろと思うっす。

先入観で勝手に判断しちゃだめですね、何事も。反省っす。
【 2009/01/12 21:50 】

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