音楽誌等に色々書いてる石川貴教のブログ。

カレンダー

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -

月別アーカイブ

FC2カウンター

ブログ内検索

Blue Beat Bop !

「Bass Culture」の文中には、
イギリスでジャマイカ音楽の専門レーベル”Blue Beat”
を立ち上げたエミル シャリットも勿論、登場する。

傑作なのは、
シャリットが「危険。爆発物」と大きく書かれたブリーフケースを持ってゲットーを歩いていた、と言う逸話。
(オレも彼の気持はすごくわかります。)
外国人であるシャリットは、ジャマイカ人プロデューサーとライセンス契約する為に
ウエスト キングストンのお世辞にも安全とは言いがたい地域に
自ら足を運ぶことをためらわなかった。
だからこそ、ジャマイカンと良い取引をする事が可能だったんだね。
(ブリーフケースの中にホントにダイナマイトが入っていたわけではないですが。w)

文中にはこう記されている。
”彼はゲットーの中のゲットーへ行くという使命を風刺の効いたユーモアで乗り切っていたようだ。”

どんな苦しい時にもユーモアを忘れない、というのは生きていく上での大事な知恵ですよね。
アーンド、それにプラスして・・・
ジャマイカで生活していた人には、この文のニュアンスがより伝わりやすいかな。とも思われます。
笑わせたら(笑われたら、じゃないよ)こっちの勝ちってとこもあるもんな、あの国は。

ともあれ、
シャリットの”Blue Beat”はジャマイカ国外で初めてジャマイカ音楽をアピールしたレーベル。
プリンス バスターとの取引のきっかけになった話も素晴らしいエピソード。
イギリスや、その他のヨーロッパ諸国にジャマイカ音楽を広めた立役者と言って過言ではない。
たった一人の熱意が歴史を変える事があるんです。

でもって、紹介するのがこの本。
”Blue Beat Bop!”
51KSH9B226L__SS500__convert_20080507210125.jpg

スカ、ロックステディ等ジャマイカンミュージック満載。
レゲエマガジンの特別増刊号として91年に発行。
2001年に加筆訂正を少しだけ加えたかたちで、アスペクトから復刊されています。

責任編集は山名 昇組長!
知らない人はいないと思うけど・・・日本が誇る音楽ライターです。
その辺の太鼓モチライターと比較してはいけません。
パブ ロック、リズム&ブルーズ等の評論もこの方の右にでる人はいませんね。
とにかく、その文章は常に切れ味抜群!(豪快な伝説も数多い?)

そして、見てください。このデザイン!中もカッコイイっす!
この前、アマゾンで見たら九千円の値が付いていたけど、復刻版の方は探せば
きっとそんなに高くないと思うのでレゲエに興味のある人は是非!!!

その復刻版に加筆された
”カーティスと、ラバーズ ロックのアーリー・デイズ”
(インプレションズ、カーティス メイフィールドとレゲエの関係は深いです。)
”リー ペリーに何が起こったか?”
どちらも最高級品でございます!!

R&B、ブギーのリコメンデッドディスク五十枚なんて、よだれがでそうなコーナーも!!

少し検索すればなんでも、なんか分ったような気になっちゃう最近に書かれた本とは
根本的に違う説得力に溢れた本

ジャマイカ原理主義者にも、心地よいカウンターパンチとして楽しんで読めること受けあい!
7インチのレーベル写真もカラーでタップリ収録してるのでヴィンテージ好きも必見と言っておこう。
(本作収録の”コレクターズ クラッシックス”にオレも書いてます。
この本向きのシングルをピックアップしたつもりですが・・ガハハ。
そのシングルと全然関係ない文章は何時に無く浪漫派な感じ、に書いたので
本編の箸休めにでも読んで貰えると嬉しいっす。)

なお、収録されているレジェンドなアーティスト達のインタビューは
歴史的にも超貴重な物ばかりなのも付け加えておきます!

【 2008/05/07 22:00 】

reggae  | コメント(2)  | トラックバック(0)  |

コメント

--- BBB ---

BBBお世話になりました。
特に巻頭からーのレコード紹介&巻末の主要ビンテージレーベル紹介はよく眺めていました。
BLEU BEATのカタ番のところはコピーして、カバンに入れて持ち歩いてました。
もちろん読み物としても最高で、これでアーティストの勉強しました。
世界初、パラゴンズの家計図とか面白い企画ありましたよね…

再版も購入しましたよ!
石川さんも巻頭カラーでレコ紹介してますよね!
can't you see-ken booth拾った(貰ったでしたっけ?)は伝説です
あとチエコビューティーさんの7インチ紹介してましたよね。
う~ん、あとは恋する惑星に関連の2曲…

マアレイに初版本をボロボロにされてしまったので、これ以上
ぐちゃぐちゃにされないよう、棚の奥にしまいこんでしまったので
ここ最近は目を通していません。
今度、石川さんが他にどんなのを紹介してたか確認してみまっス!


PS
スカディスクガイドはマアレイの愛読書となり、かなり年期入ってます…
まあれいぱぱ  *  URL[編集] 【 2008/05/09 02:32 】
--- まあれいぱぱさん ---

コメントありがとうございます!can't you seeはホントに落ちてたの拾って貰ったんです、レコ屋で。
「コレクターズクラッシックス」ではこの本の趣旨に合わせてイギリスで人気があった曲
を選んだんですが勿論大好きな曲ばかりです。初版はサイズもでかくてカッコイイですよね。おれもマアレイパパさんと一緒で本に出てるレコードは片っ端から探し集めました。この頃は食費なんてほとんど無かったですね・・・なにも情報の無い時代にこれだけの良い音源を自ら探しだした初版時の参加者の人達(西川さんを筆頭に)には本当に感謝しています。尊敬です!まあれい君にもよろしく!ちいさい頃から本を読んでる人はやっぱ違いますよね!詳しい訳だ!!!スカ好きな同年代の友達が早くできるとよいですね。中学くらいまでは無理すかね?w
それでは!ありがとうございました。
TK  *  URL[編集] 【 2008/05/09 21:37 】

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL

この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)