音楽誌等に色々書いてる石川貴教のブログ。

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Some People

最近、ふとした機会に小耳にしたのは
「クラブにいまいち人が入らない。フェス系以外はライヴも動員減少傾向、
いや、フェスも前ほどじゃないよなー。」みたいな声。

たしかに動員は多ければ多いほど良いに決まっています。
当事者にとっては深刻な問題ですよね。
ただでさえ音楽ソフト関係であまり景気のいい話を聞く機会が多くないだけに・・・

などと思いながら
先日、テレヴィ見てたらアリスのお三方が出演していて
売れる前の昔の話もしていました。
(大分前に聞いた、無名時代になぜかメキシコでライヴして、大うけ、大マッシュ・アップした話、
はしていませんでした。「なぜ、あんなにメキシコで受けたのか未だにわからない」そうです。w)

日本でコンサートしても全然人が入らなくて、スカスカ、
お客さんが数えるほどしかいない会場で、随分ライヴしたと語り
しかし、「人が少ない方が俄然、燃えるんだよねー」と当時を振り返っていました。
その顔の嬉しそうなこと。

(以前に谷村さんを、ダイゴくんやホリちゃんがラウンジっぽくレコード回していた
恵比寿のお店で二回ほどお見かけしました。
良い意味で、あまり有名人っぽい感じのない、さりげない佇まいだったんで
店の人に「あの人、本物(失礼)だよね。」と聞いたら
近所に住んでいるのか、たまにフラッと一人で吞みにくるという話でした。)

で、そのアリスのエピソードで思い出したのは
八十年代後半からNYに住んでいた友人の話。
彼が当時行ったブルックリンのダンスの深夜も深夜、最後の方の時間
”アウトロー”ジョズィー・ウエルズは
彼ともう一人しか客がいないのに、手抜きなしで目いっぱいのDJを
たっぷりと聞かせてくれたそうです。
客は二人、しかも一人は日本人の自分しかいないのに素晴らしいDJだったと
その友人がいたく感動したことは言うまでもない。
(余談ですが、八十年代後半のNYのダンスはガンショットや暴力沙汰が多発していたことで
豪華な出演者が揃っていても、このように全然人がはいらないダンスもあったみたいですね。)

それと、もひとつ、
今やある意味、伝説のジャズ・ライヴ盤「Jazz At Massey Hall」も
同じ日にマルシアーノ対ウォルコットのへヴィー級タイトルマッチがあったので
会場はガラガラ、入ったお客さんは会場の四分の一程度。
チャーリー・パーカー、ギレスピー、バド・パウエル
ミンガス、ローチのバンドなのに、ですよ。
でも、このライヴを収めたレコードは歴史的名盤として愛され続けているわけです。
演奏が凄まじく良かったからですね。

えー、このブログを読んで頂いている方の中には、セレクターをしていたり
DJ、歌を歌っている方もいるやもしれません。
オレもたまには人前でレコード回すこともあるので、少しはわかるつもりですが
お客さんが少ない時でも多い時でも、その質に差があったらダメですよね。
ただ、来場者が少ない方が燃えるってタイプの人がこの商売にはあっているかも。
そういう人は、客が多いなら多いで違った燃え方で盛り上げたりできますからw

ともあれ、
万人に気に入られなくてもよいけど(理想は全員に楽しんでもらうことですが)
来てくれたひとの心に何がしかの物が残ればいいかな、とそう思います。
(「来てよかった、よい音楽きけたなー」と感じてもらえるよう、
そして、本当に目指すところは、
来た人に「良いもの聴いた(観た)、生きててよかった。」と感じてもらう事ですよね。
そういう思いを与えられないのなら、客が少ないとかあまり言うべきでないのでは。)


技術的に(選曲的に)無難で危なげなくても、聞いた後に何も心に残らないよりは
ムラがあっても残るものがあるほうがいい。

下手で、しかも何も心に残らない、ってことだけにはならないように自戒する
今日この頃です。


【 2013/04/23 15:28 】

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コメント

--- ご無沙汰しとります ---

石川さん
こんにちは。久々の書き込みになっちゃいました。。。

アリス、ジョジィー・ウエルズのお話とてもいいですね。これぞ真のプロ!というヤツですね。


5月3日のマイティークラウン主催の
イベントで10代のアーティスト募集!というのがあり、マアレイも応募しましたが、残念ながら不合格でした。
(一応、合否の連絡は明日あたりまでとなってますが、合格者には既に連絡が入ってるそうなので)

たとえ会場が小さくても、アーリータイムでお客さんが全く居ない状況でも手抜きせずに、今のレギュラーイベントに真剣に取り組むように、そして少しでも長く続けられるよう頑張ってもらいたいものです。

あいりい&まあれい  *  URL[編集] 【 2013/04/26 02:50 】
--- あいりー&まーれい さん ---

こちらこそ、ご無沙汰しております!
元気ですか!
個人的な感想ですが、マイティのイベントは「十代のアーティスト」募集とはいえ
十五歳以上を実質は対象としているのではないでしょうかね。
高校三年、と小学五年は同じ十代とはいえ大分違いますからね。
それと、歌手、DJ(MC)は
一曲か二曲やっても十分あれば自分を表現することが可能だと思いますが、
セレクターは少なくとも二十分くらいはプレイ時間必要なので
(しかも、他人が作ったチューンですからね。)
そういったイベントではセレクターはなかなか、先方も選びずらいかな、
とは思いますです。

でも、まあ、ともかく、
良い曲をセレクトしてプレイする喜びは何物にも代えがたいですよね。
誰が何と言っても。楽しくやるのが一番です!
まあれいクン&アイリィちゃんにもよろしくお伝えください!
TK  *  URL[編集] 【 2013/04/26 21:17 】
---  ---

Josef Walesの話めちゃくちゃ感動しました♪久々に名曲 It a fi burn聴きたくなりました♪♪
斉藤正和  *  URL[編集] 【 2013/07/10 01:32 】
--- 斉藤さん ---

コメント、ありがとうございます!
「Some Of Your Lovin'」名曲ですよね。
この曲が入っているのCDは見つけやすいと思います。

ジョズィ・ウエルズいいっすよねー!
「It Haffi bun,Ganja Pipe Fi de bum」ですね!
石川  *  URL[編集] 【 2013/07/12 00:29 】

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