音楽誌等に色々書いてる石川貴教のブログ。

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alphaville

暑くなるとエアコンの効いた映画館が恋しくなったりして
先日、アヴェンジャーズの新作とデジタル・リマスタリング版のアルファヴィルを
約20年ぶりに観てきました。

どちらの映画もサイエンス・フィクションという括りになるかと思いますが
最新、最高ランクのCGを駆使したアベンジャーズと
特撮なし、パリの街で撮影された1965年公開のアルファヴィル。
対照的な二作ですけど、人工知能が出てくるところは共通していて、
それ以外にも結構似たようなことが部分的に語られる二つの物語でした。
それとアルファヴィルみていて思ったんですが、
キャプテン・アメリカ「ウインター・ソルジャー」に出てくる
ヒットラー、じゃなくてハイドラの科学者ゾラの脳がインプットされたコンピューター
アルファヴィルの人工知能「アルファ60」への
オマージュだな、たぶん。

alphaville_convert_20150708231446.jpg

このどちらの映画も人間が作った人工知能によって、
人間様が危うくなる、というお話で
アルファヴィルの方は管理下の人間は危うくなっていることにすら気づいていないんですが、
アヴェンジャーズでは自分で作った人工知能にやられそうになって
(人工知能は「人間がいないほうが地球にとっては良い、幸いだ」
という究極のエコ思想を実践にかかります。)
それを片っ端からぶっ壊していく。
絵にかいたような因果応報を描いている、ともいえます。

しっかし、「相当なリスクはあるけど、利益もとてもデカい。どっちを選択するか」
「わが身の安全は保証されていない、が利益は欲しい。どっちを選ぼう」
という場面は日常にも存在しますが、映画にもたくさん、
昔話や言い伝えにもそれこそ山のようにあります。
そして大体、映画や物語の中では
「危険をかえりみず、利益に走った人間は散々な目に合う」と相場が決まっています。
(有名な映画では「レイダース 失われたアーク」等々
B級、C級では、死なない兵隊を手に入れようとしたり、とか
不死の命を得ようとしたりとか大量にありますね。
また、「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズの第三作、
ラスト近くでベケット総督は「すべては利益の為に」という言葉を口にしながら
乗船していた軍艦もろとも木端微塵に吹き飛ばされます)
なぜ人類は同じような話を昔からしているか、よーく考えてみよう。
なぜ、逆の結果を描いた映画や物語がほとんど存在しないのでしょうか。

ちなみにアルファヴィルの方は"フランスのSF特集"的なリヴァイヴァル上映。
トリュフォーの「華氏451」とセットで首都圏などでは昨年暮れに
上映されたようです。
仙台では「華氏451」の方が当初上映されていなくて、
劇場の張り紙には”配給先の事情により・・・”うんぬんとあり
時節柄、「むむ、まさか、どこからか圧力がかかったのか」、
似たタイトルのマイケル・ムーアのドキュメンタリー「華氏911」は
ブッシュの支持層が多いアメリカ中西部では殆ど公開されなかったことも思い出すな、

等と思った方はSNSのやり過ぎ、見すぎです。(笑)
華氏451はアルファヴィルと入れ替わりで翌週、何事もなく公開されました。
(どちらも一週間のみの公開で上映は終了しました)

ところで、(ここから強引)
”アベンジャーズ”で検索すると出てきますが、
昔イギリスのBBCで製作された「アヴェンジャーズ」という同じタイトル
のテレヴィ番組がありました。
スパイ物の内容でマーヴェルのアヴェンジャーズとは全く関係ありません。
音楽はイギリスのローリー・ジョンソン・オーケストラ。
イギリスで放映された数多くのテレヴィ・シリーズの音楽を手掛けたオーケストラで
1961年の番組「Echo Four Two」と「Sucu Sucu」の主題歌は
スキャタライツがカヴァーしています。







【 2015/07/19 23:16 】

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