音楽誌等に色々書いてる石川貴教のブログ。

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Super Soul Show

先週、発売されたばかりのミックス CD

「Jamaican Soul
Fadda-T's "Super Soul Show Exclusive Vol.1」


ジャマイカでも昔から、
アメリカのブラック ミュージックが大変親しまれていることはご存知ですよね。
ソウル等を数多くプレイする”ソウル セット”の存在や、
ダンスホール メインのサウンドも”ソウル タイム”を設けることがあり、
それが、アメリカや他国とは趣を異とする選曲、プレイだということも
最近では普通に知られてきているようです。

このミックス CDは
そういったジャマイカのサウンド システムで人気のアメリカン ソウル ミュージックを
”ジャマイカ マナー”で選曲、ミックスした一枚。

しかも、全曲、ヴァイナルを使用したミックスなので
CD、デジタル音源をミックス(データを切ったり貼ったりすることが主体であるから
この場合はミックスと言うよりは、編集と読んだほうが相応しい気がします。)
した物のフラットな音とは異なる存在感のある音像が楽しめます。
特に重量感といい、音色といい、ドラムの音はかなり違います。

Image239_convert_20100809233053.jpg

しょっぱなから
ヤング ホルト アンリミテッドの名作「Soulful Strut」がバック トラックの
フレディ、シャインヘッドのダブ プレートでスタート。

で、
"The Show Must Go On!!"
トニー クラーク 「The Entertainer」、
(日本では、ほとんどのソウル ファンから無視されている曲ですが、
イギリスのいわゆる”ノーザン ソウル”メィニィアにはよく知られた一曲です。
そして、ジャマイカのソウル好きには半ば定番と言ってよい人気曲。
レイ タウンのソウル セットでこのチューンを聞いた人も多いかも知れません。
でもって、昔、コクスンがジャマイカ盤シングルもプレス、販売していました。
今でも、結構その盤を目にしますね、海外で。)
若きマーヴィンの「How Sweet It Is」から
(ベースライン、超カッコいい。ジェームス ジェマーソンでしょうか?
とにかく今、オレはこの時代のマーヴィンが一番好きです。)
そのインスト(By ファンク ブラザース)へとスィッチ。
いきなり目が覚めるような鮮やかな展開。

後は最後まで一気に緩急取り混ぜて聞かせてくれます。

前半、中盤は、”Motown"中心で、グラディス、フォートップス、テンプス、
そしてメリィ ウェルズが三曲!




「Love I Can Feel」のオリジナル。
(スモーキー ロビンソン作!)


どの楽曲も、
スプリームス大ブレイク以降の日本でもポピュラーな所謂”モータウン サウンド”、
”モータウン印”と呼ばれるジャンプするサウンドのアレとは
一線を画す”モア クラシカル”なナンバーばかりなのがミソですね。
リズム&ブルースと本格的なソウル ミュージックとを繋ぐようなグルーヴィーでシック、
スゥィートな歌ばかりです。
このタイプのモータウン(に限りませんが。)のチューンは、
今、クラブ、ラジオでもあまり耳にする機会がないけれど
(かかるのは決まりきった曲ばっかり。)
このCDにはたっぷり収録されています。
しかも、
サウンド、リリックのつながりとジャマイカ アーティストのシング オーヴァーの歴史も
垣間見せてくれるミックスなんです。
(途中に四連発でスモーキー作詩曲が。スモーキー絡みがトータル六曲収録なのも心にくい。)

「Ain'T Nothing Like The Real Thing」へ至る流れは特に最高です。
この曲は、ほとんど”マジック”って感じの並外れた良い歌なので、
前後の曲が難しいよなぁと前から思っていたんですが
こういう風にプレイすると良いんですね。勉強になりました。
上手く書けないんですが、
”ジャマイカ マナー”云々(それはそれで素晴らしいんですけど。)を超えた
音楽の魅力を感じさせてくれました。
そこが何より、個人的にはとても、とても印象に残る。
" So,Let Me Got Real Thing "



ジャマイカ人がプレイする非ジャマイカン ミュージックのプレイをコピーする人は
たくさんいるけれど、コピーはコピーだよね。
聞けばすぐにわかります。

このCDはそれら、底の浅いモノとは根底から違いますよ。
選曲を見ただけでもわかる。
”ジャマイカン マナー”をリスペクトしつつも、
確固とした独自のオリジナリティがあるんです。

後半は70,80,それに2000年代の曲をアダルトにミックスして見事に締めています。
「My My My」、上がるよねー、拳に力が入ります。

と言うわけで、
まだチェックしていない貴方は是非、聞いてみてください。

あ、書くの忘れてましたが、
リッチーの「My Girl」のダブも必殺ですよ!

Image240_convert_20100809233526.jpg

参考までに・・・
本作収録のソウル ナンバーは数多くのジャマイカン アーティストに
カバーされているものばかりなので、
主なものを列記しておきます。

右はカバーしたジャマイカン アーティスト。

四曲目、ジョン ホルト
七曲目、ジョン ホルト
十曲目、スリム スミス
十一曲目、クラレドニアンズ
十四曲目、サンチェス
十五曲目、ジョン ホルト、ケン ブース、ジョージ ヌークス
十六曲目、十七曲目、デルロイ ウィルソン
十八曲目、ウェイラーズ
十九曲目、デルロイ ウィルソン
二十曲目、ボブ アンディ&マーシャ グリフィス
二十一曲目、シュガー マイノット
二十三曲目、ハリー J オールスターズ
二十四曲目、ブライアン&トニ ゴールド&シャバ ランキン
二十六曲目、パット ケリー、デスモンド タッカー、ビティ マクリーン
二十八曲目、リッチー スティーブンス
二十九曲目、サンチェス、ゴースト

【 2010/08/09 23:03 】

soul  | コメント(3)  | トラックバック(0)  |

コメント

--- おもろそう ---

ダビラして。
k.s  *  URL[編集] 【 2010/08/11 03:34 】
--- k.sさん ---

選曲、大変素晴らしかったです。
近々顔だします。
TK  *  URL[編集] 【 2010/08/13 02:06 】
--- 管理人のみ閲覧できます ---

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  *  [編集] 【 2010/08/13 21:57 】

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